今回は、vDSPにて高速フーリエ変換(FFT)のやり方を紹介します。 vDSPにはFFTを行う為のいくつかの関数が用意されています。 この記事では、FFTを行うためのプログラムを一つにまとめた、FFT()という関数を作るところから始めたいと思います。 FFTを行う手順として、 FFTのフレームサイズを指定する。 FFTフレームサイズ分のオーディオデータを取得する。 2で取得したオーディオデータに窓関数を掛け合わせる。 窓関数を掛け合わせたオーディオデータをDSPSplitComplex型のデータ領域に格納する。 FFTを行う。 スケーリングを行う。(vDSP独特の仕様) とここまでがあります。 この中で DSPSplitComplex型 というデータタイプが現れますが、これは以下のような構造体をなしていて、信号の実数部と虚数部を格納する事ができます。