国際宇宙ステーション(ISS)が太陽面を横切る瞬間の撮影に成功しました。太陽の北極の縁近くを右上から左下へ向けて、わずか1秒足らずの間に通過した様子が、点々ととらえられています。背景の太陽画像はHα線という光で観測したもので、太陽画像中央のやや左には黒点や明るいプラージュが見えています。現在、日本人の油井亀美也宇宙飛行士が2015年7月23日からこのISSに滞在しています。 太陽フレア望遠鏡で撮影に成功 この画像は、国立天文台太陽観測所の太陽フレア望遠鏡・Hα線全面撮像装置で2015年11月3日に撮影したものです。太陽フレア望遠鏡でISSを撮影したのは今回が初めてです。ISSは、ある期間は毎日のように日本上空を通過しますが、三鷹市上空、しかも、昼間の太陽の前を通過するチャンスはそれほどありません。しかも通過時間は1秒未満という、ほんの一瞬をとらえないといけません。太陽フレア望遠鏡は通常、H