「星のカービィ」シリーズをあまり遊ばない人にとって、このゲームは安泰、あるいは平凡な道を歩んできたように見えるかもしれない。しかし、シリーズ26年目に発売された「星のカービィ スターアライズ」(以下、スターアライズ)にたどり着くまでの道のりは単純なものではなかった。 一口に「星のカービィ」シリーズと言ってもその内容はさまざまだ。カービィの生みの親である桜井政博氏がディレクションを担当した「星のカービィ」は“多くの人が遊べるアクションゲーム”として素晴らしいスタートを切ったし、続く「星のカービィ 夢の泉の物語」はコピー能力という完璧な基本システムを作り出した。「星のカービィ スーパーデラックス」ではふたり協力プレイを実現させたり、難易度が低くても楽しいアクションゲームを作り出せるというお手本のような内容になっている。 一方で、それら作品とほとんど同時期に展開されていた別の「星のカービィ」シリ