【モスクワ=副島英樹】ロシア外務省のサゾノフ情報局次長は2日の記者会見で、前原誠司外相が4日に北海道根室市から北方領土を視察予定で、菅直人首相も視察に意欲を見せていることについて、「日本の政治家が遠く自らの領土から、我々の素晴らしい風景美に見とれることには何ら反対しない」と述べ、静観する姿勢を示した。 北方領土を実効支配するロシアのメドベージェフ大統領は11月1日、日本政府の警告にもかかわらず北方領土・国後島を訪問。日本側の強い反発にロシア側は不快感を示してきた。前原外相は根室上空と納沙布岬から北方領土を視察する予定で、菅首相は1日に官邸で根室管内の首長らと面会した際、「遠くない時期に自分の目で北方領土を見てみたい」と述べている。