原作改変と必要充分 - 法華狼の日記 原作から改変された場合、なぜ改変されたのか考えるという楽しみも知ってほしい。悪い改変が、原作の良さを再確認させることもある。素晴らしい改変は、原作の良さを浮き上がらせることすらある。 一例として、先日に最終回をむかえたばかりのTVアニメ『さくら荘のペットな彼女』について語ろうと思う。 水明芸術大学附属高校の特別寮さくら荘へ入寮した少年少女を描く青春ラブコメだ。原作者がアニメ制作に深く関与しつつも、アニメ化によって必然的に原作改変される要素が多く、その改変結果が興味深いものとなっている。 はじめに:改変五断章 この作品に対しては、いくつかの原作改変に対して、大きく別けて二度の騒動が起こされた。それぞれ、お粥がサムゲタンに変えられていたことと、卒業式に国歌斉唱がなかったことだ。 しかし騒動の詳細を見ていくと、時系列を前後させたりした大きな改変の一部だけ注目