■あるべき「改革」縦横に語る 7月の参院選の前哨戦ともいわれた東京都議選は6月23日に投開票が行われ、自民・公明の圧勝という結果に終わった。 投票率の低さが指摘されたが、先の総選挙同様、こうした結果になるのは、国民感情のマグマが本能的にリーダー・安倍晋三に何かを期待し、支持しようとしているからだろう、としか言いようがない。 本書の著者である渡部昇一氏と日下公人氏は、ともに、安倍首相が小泉第3次改造内閣の官房長官のころから、安倍氏のリーダーとしての資質を高く評価しておられた。 しかも、お二人は旧知の間柄であるにもかかわらず、これまで対談本が一冊もなかった。 そこで、お二人に、「日本を取り戻す」ために、安倍政権は何をなすべきか、もっと言えば、アベノミクス以後の「日本の改革」はどうあるべきかを、憲法、教育、外交、エネルギーなどの分野で縦横に語ってもらった。