菅義偉官房長官は22日の記者会見で、安倍晋三首相が2007年の日米首脳会談で「元慰安婦に申し訳ないという気持ちでいっぱいだ」との考えを当時のブッシュ大統領に伝えていたことを認めた。首相は「会談ではこの問題は出ていない」などと答弁しているが、発言を認めた政府答弁書を踏襲した格好だ。 「申し訳ない」発言をめぐっては、17日に閣議決定した答弁書で「首脳会談における首相の説明」としていたが、首相は20日の参院決算委員会で「共同記者会見で述べたことだ」として首脳会談での発言を否定。 だが、菅官房長官は22日の会見で「首脳会談前日の議会関係者との会談でこうした話をした、ということをブッシュ大統領にも説明した」と明らかにした。