22日午前7時40分ごろ、広島市南区のマツダ宇品工場から、「歩行者が車にはねられた」と110番があった。広島県警によると、工場敷地内ではねられたのは男性11人で、うち1人が死亡、1人が重体となっている。 広島県警によると、死亡した男性は、同社社員の浜田博志さん(39)。同県警は、車を運転していた広島市安佐南区上安の派遣社員、引寺利明容疑者(42)を広島県府中町の山中で発見し、包丁を所持していたため、銃刀法違反容疑で現行犯と殺人未遂容疑で逮捕した。犯行に使われた車は、マツダの「ファミリア」だった。 引寺容疑者は広島県警に、「2カ月前にマツダを辞めた。会社に恨みがあった」「むしゃくしゃして人をはねて殺すつもりだった」「包丁を振り回してやろうと思った」と供述しているという。