北朝鮮にもカラオケ文化がある。朝鮮音楽ファンにとって、同じ趣味を持つ人たちと旅行し、現地で心ゆくまで歌えることほど嬉しいことはない。 でも全力で熱唱したら、カラオケ店員にもガイドにも怪訝な顔をされた。 訪問日: 2016年3月10日 平壌のカラオケ店を求めてタクシーに乗る 北朝鮮最後の夜、最後の思い出を作るため、カラオケに行くことにした。とはいえ値段を聞くと150中国元もするという(2016年当時のレートで約2500円)。 学生にはなかなか値段のハードルが高かったが、それでも行くという熱烈な朝鮮音楽ファン、ほぼ全員大学生ぐらいの男子7人を募って行くことにした。 我々が宿泊した高麗ホテルにもカラオケ付きのバーがあった。しかし今回は中国人家族の先客がいた。ガイドからは「交代でも歌える」と言われたが、あまり気が進まない。楽しい家族の団欒のひとときを我々で破壊してはならないからである。 そこで近く
