ヒズボラ指導者をツイッターで称賛したベテラン記者を解雇したCNNの姿勢は、主流メディアのダブルスタンダードを露呈した 7月7日、CNNは中東担当のシニアエディター、オクタビア・ナスルを解雇した。ナスルがツイッターに、7月4日に死去したイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ファドララについて、「悲しい知らせだ。ヒズボラの巨人である彼を大いに尊敬してきた」と書き込んだのが原因だ。 ファドララといえば、米政府がテロリストと見なしていた人物だ。ナスルは後になって、ツイッターでは女性の権利に関するファドララの「先駆者的」な姿勢に言及したつもりだったと釈明(ファドララは、家族の名誉を守るという名目で男性が身内の女性を殺す「名誉殺人」を禁じる宗教令を出し、女性が家庭内暴力から身を守る権利を認めた)。さらに、そうした複雑な問題についてツイッターの短文で発言しようとしたことに後悔の念を示した。しかしCNNが