オフィスビルなどの公共スペースではいまや全面禁煙が当たり前。 東京都心では、自治体が路上喫煙の取り締まりを強化しており、愛煙家にとって屋外にある指定の喫煙コーナーが数少ない憩いの場だ。しかし、こうした路上の灰皿も苦情が絶えず、次々に減らされている。ついに「有料喫煙所」もお目見えし、愛煙家の肩身は狭くなる一方だ。 ◆全面禁煙が加速◆ この10年間で喫煙の“規制”は一気に進んだ。2003年には、受動喫煙の防止を盛り込んだ「健康増進法」の施行で、駅などの公共施設が一斉に禁煙化され、商業施設や飲食店への規制も、10年の厚生労働省の通知で強まった。 喫煙コーナーを別に用意する「分煙」という手はあるがコストは設置者が負担しなければならない。空気清浄機などの導入には高額の費用が必要で、負担を敬遠する施設が多く、全面禁煙化に拍車が掛かっている。 都心は屋外の規制も進んでいる。千代田区では02年から区内で路