大企業で活躍しながらも、定年退職後はひっそりとしてしまうビジネスパーソンが多い中で、伊藤忠商事、クアルコム、ソフトバンクで情報通信事業に携わった松本徹三氏は、77歳になった今もなお通信事業に関するコンサルティングなどを手掛け、現役時代と変わらぬ忙しさで世界中を飛び回っている。本コラムの3回目では、終身雇用が崩れつつある日本企業において、会社に翻弄されずに有意義なサラリーマン生活を送り、リタイヤ後のビジネスライフにつなげるための“松本流スキル”をお伝えする。 前回は一般企業にお勤めの高齢の方々に向けて若者管理職との関わり方についてお伝えさせて頂いたが、今回は企業で働いている中堅幹部や若手社員の皆さんに会社での立ち回り方についてお伝えしたい。 その前に、私にはまずそういう方々にお聞きしたい質問がある。例えばその人が今、仮に35歳であるとして、仮に85歳で亡くなられるとしたら、「これから50年を