東名のバス事故、問題は高速道路の分離帯の構造と書いたら「スピードを出し過ぎたクルマが悪い。道路の問題ではない」と主張する意見が少なからずあり、驚いた。もちろん原因を作ったのは乗用車だけれど(故意か疾病か現時点で不明)、社会インフラというのは個人のミスに耐えられる安全性を確保していなければならない。 高速道路の中央分離帯の場合、パンクして車両のコントロールが出来なくなったり、他車と接触して中央分離帯に衝突することだってある。そういったクルマを対向車線に飛び出さなないような役割を持たせなければならない。実際、中央分離帯を設計する時の基本中の基本。そのためのガードレールやガードロープなのだ。 中央分離帯に衝突してハネ返ってくるなのに今回は全く役に立たなかった。中央分離帯のガードレールに衝突する前に飛んでしまったからだ。なぜ中央分離帯が盛り土になっていたのか、全く理解出来ない。通常の高速道路であれ
喫煙者の多くはタバコ依存わたしは精神科医だが、禁煙治療に携わった経験がある。精神疾患をもった喫煙患者からの禁煙相談が増加し、(当時勤務していた)病院としても対応の必要が生じてきた時代要請がある。さらに禁煙補助薬バレニクリン(商品名チャンピックス)の副作用には不眠、不安など精神症状が記載されており、一般禁煙外来にてバレニクリンの処方をためらわれ、慎重を期して精神科に紹介する例が増えてきたという背景もあった。この機会に、タバコ依存について触れてみたい。 わたしの立場を初めに明らかにしておくと、厚生労働省が進める受動喫煙対策法案には賛成である。公共の場は原則禁煙にするというのが、わたしの基本的な考えだ。受動喫煙による年間死亡者が15000人と推計されるなど、健康に対して有害であることは間違いない。 ただ、受動喫煙防止を推進する論評、特にSNSコメントのなかには、喫煙者に対する感情的反発やバッシン
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