田中尚喜先生にお聞きしました。 「歩く力」に直結する脚の筋肉ですが、日常生活であまり歩かなかったり、入院生活が長かったりする場合、当然のことながら衰えてしまいます。脚の筋肉は数多くありますが、中高年から鍛えたい筋肉にターゲットを絞って、効果的なトレーニングを行いましょう。 日頃、デスクワークが中心だったり、車や電車での移動が中心だったりして歩く時間が少ないと、脚力はだんだん衰えてきます。またたとえよく歩く生活をしていても、「膝を伸ばさないで歩く」「悪い姿勢で歩く」「重心移動が下手な歩き方で歩く」などのまちがった歩き方をしていると、脚力は衰えます。さらに中高年以降になると、脚の内側の筋肉が弱くなり、膝痛の原因になります。すると、歩くことがおっくうになって歩かなくなり、ますます筋肉が衰えるという悪循環になりかねません。100歳になっても元気に歩くために、脚の筋肉を鍛えることを意識しましょう。