コンピュータ機器では,メモリLSIは1個ではなく,複数個を組み合わせて使われる場合が珍しくありません.そのため,実装面積を減らす必要があり,多くの場合はモジュールの形態で使われます.1980年代の中頃にSIMM(Single In-line Memory Module)が考案され,1990年代の終わりにはDIMM(Dual In-line Memory Module)へと進化しました.メイン・ボードからこれらのモジュールへ信号を引き込む構造は,「スタブ」と呼ばれる余分な配線の存在によって,高速化が妨げられていました. コラム・連載「インテグリティな技術コラム」 バック・ナンバ 第1回 反射波形にはさまざまな情報が詰まっている 第2回 パルス幅によって変化するノイズの影響 第3回 ラプラス変換による分布定数の解 第4回 ラプラス変換からフーリエ変換へ 第5回 差動インピーダンス 第