僧侶が身に着けている袈裟の色、赤や黒や紫色など様々な色をしていますが、これらにはどういった違いがあるのでしょうか? 色によって違いがあるのは袈裟ではなく衣の部分 まず初めに多くの人が「袈裟」と呼んでいる装いですが、実際は袈裟+法衣(ほうえ)と呼ばれる袈裟の下に身に着ける衣のことで、法衣の色は僧階や僧位と呼ばれる僧侶の階級によって異なってきます。 袈裟に関しては色による違いはなく、身に着ける法衣の色に合わせて本人が選んでいるとのこと。いわば個人のセンスということになります。 法衣の色 僧侶の服装はもともと、インドの僧侶が身に着けていた糞掃衣(ふんぞうえ)と呼ばれる使い道のなくなったぼろ布を縫い合わせて作られたものに由来します。(くわしくは袈裟を参照) その時に在家信者と区別するために衣の色が定められられました。この時に基本となった色が壊色(えじき)と呼ばれる草木や金属の錆を使って染められ、黄
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