ある人から、認知言語学ってなに?と訊かれた。てっとりばやくわかるように、オムライスを使って説明せよとのこと。そこでさっそくやってみることにした。 Aさんがレストランに行ってオムライスを注文したとしよう。ところが、運ばれてきたオムライスにはケチャップがかかっていなかった。Aさんは、ケチャップがかかっていないオムライスはオムライスとして認めない人だ。カンカンに怒ったAさんはウェイトレスを呼びつけて、「こんなものはオムライスじゃない。ケチャップがかかっていないオムライスはオムライスとは呼べません!」と怒鳴りつけた。しかしウェイトレスは涼しい顔で、「でもこれはケチャップがかかっていないだけで、ちゃんとしたオムライスですよ」 そこでAさんは、オムライスを返品して別のものを注文したかというとそうでもなく、ウェイトレスがケチャップを持ってきてかけてくれて事なきをえた。 人によってもどっからどこまで