正倉院の生き字引といった感じだった松島順正氏からの聞き書きを松本楢重氏がまとめて、松島氏に校正してもらって出版した本がある。この正倉院雑談、昭和23年、奈良観光事業株式会社出版部である。 このなかで、昔、御物の修理に携わっていた人の話がでていた。こういう人のことは、忘れられやすいので、あえて記録しておきたい **2012-03-03の追加 この正倉院雑談 初版は、昭和23年、奈良観光事業株式会社出版部 なんだが、1989年に学生社で「正倉院よもやま話」という名前で複刻したことがあるらしい。まあ、もう少し良い紙と印刷だろうと思う。 正倉院よもやま話 単行本: 243ページ 出版社: 學生社 (1989/05) ISBN-10: 4311201389 ISBN-13: 978-4311201387 **** 奈良帝室博物館では明治43年から聖語蔵経巻の整理修復に手をつけたが、大正3年になって、
中国古籍の修理 ― コンサーバターのために (1) デヴィット・ヘリウェル (福島 希 訳) 2008/09/19 翻訳連載にあたって 英国ボードリアン図書館のキュレーターであり中国目録学の大家でもあるDavid Helliwell氏の著作 “The Repair and Binding of Old Chinese Books. Translated and Adapted for Western Conservators.”(1998)を知ったのは、入社してまもなくの2005年4月だった。西洋のコンサーバターを対象に中国古籍の修復技術と製本技術について記述してあり、非常に興味深い内容なので読んでみるようにとの上司の指示だったが、渡された英語のプリントの束の厚さに当初は圧倒され、中国古籍についてもほとんど知識がなかったことから、戸惑うばかりだった。それでも、他のスタッフと週代わりで翻
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