前回の続きです。 昼間のラサは静だ。 しかし、夜11時過ぎてから、翌朝の5,6時までに毎夜千人近いチベット人が逮捕されて行った。 私が閉じ込められていた部屋では4,5日後に2個の蒸しパンと共に湯が配られた。 そこで色んな酷い話を聞いた。 多くの者たちが腕や足を骨折したり、銃弾で負傷していたが病院に連れて行かれる者は稀だった。 彼らは私たちと同じように監獄にほっておかれた。 それは本当に恐ろしいことだった。 私は自分が今21世紀に生きていることが信じられなかった。 例えば一人の男の子は、銃弾を4回浴びた。 一つは左背中から胸の前心臓近くに向けて貫通した。 一つは左肘の内側から手首にかけて、 一つは右肩口から下に向けて貫通したと。 (拷問により)ある人はろっ骨を折られた。 ある人は右目を強く殴られ、蒼黒くはれ上がっていた。 歯を折られた者は多い。 これらはほんの数例だ。 その他沢山のおぞましい
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