『週刊新潮』 2009年7月16日号 日本ルネッサンス・拡大版 第370回 沖縄で生まれ育った上原正稔氏は、長年、沖縄戦を取材してきた。戦争という極限状況は、個々の人間の真の姿を、否応なく剥き出しにする。醜さとともに、至高の美しさも見せてくれる。その人間模様に魅せられて、上原氏は、ドキュメンタリー作家として戦争下の人間の行動を追ってきた。 沖縄戦の悲惨さが際立つ理由のひとつは… →続きを読む
『週刊ダイヤモンド』 2008年8月2日号 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 750 新潮社に入社して以来、25年間「週刊新潮」編集部に在籍した門脇護氏が、『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』(新潮社)を上梓した。 ペンネーム、門田隆将で著した本書は、「週刊新潮」の筆頭デスクとして縦横無尽に走り続けてきた氏の力量を思わせる。 本書は、山口県光市の妻子殺害事件の被害者の家族、本村洋氏が、自殺を考えるまでの絶望の中で闘い続けた軌跡を描いたものだ。それはまた、本村氏の妻、弥生さんと生後11ヵ月の一人娘、夕夏ちゃんを殺害した犯人Fが、犯行当時18歳だったことから生じる、少年法との闘いでもあった。 犯人が未成年という理由、または殺害したのが永山則夫のケースのように4人でなく2人であるという理由で、判決は無期懲役と予測された。場合によってはわずか7年で出所する可能性のあるのが無期
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