現場では,プロジェクトの「見える化」をさまざまなやり方で取り組んでいることだろう。その個々の取り組みが有用であることは確かだ。しかし,「見える化」の最終的な目的をもう一度見つめ直し,そこに個々の「見える化」指標を階層的につなぎ合わせることで,「見える化」の効果はさらに高まる。 松永幸大 マネジメントソリューションズ マネージャー,中小企業診断士 プロジェクトを「見える化」すること,見えないものの「予兆」をつかむことの重要性は,多くの方が認識されていることと思います。本連載でもたびたび取り上げてきましたが,ここで改めて「見える化」する目的に立ち返ってみましょう。 当たり前のことですが,すべてはプロジェクトのゴールを達成し,プロジェクトを成功させるためです。 プロジェクトを成功させるためには,プロジェクトの状況を把握し,必要な対策を打っていく必要があります。そのプロジェクトの状況を把握するため