今月、金融商品取引法(J-SOX法)が施行されてから最初の決算を迎える企業は少なくないだろう。今回まで5回にわたり、J-SOX法に対応した初めての決算をターゲットに、企業が最優先で行うべき内部統制をさまざまな角度から考えてきた今シリーズも、いよいよ最終回。今回はIT資産管理について、内部統制の観点から、その課題と解決策を考えていく。今回も、富士通 ソフトウェア事業本部 ミドルウェア事業統括部 プロジェクト課長 堀江隆一氏に聞いた。 内部統制における財務/会計システムが正しく運用されるためには、稼働するアプリケーションの運用だけでなく、運用基盤としてのハードウェア/ソフトウェアの環境が正しく維持されていることが必要である。 そのためには、前回まで紹介してきたシステムの直接的な統制はもちろん、システム全体におけるインフラ環境の統制も必要である。 しかし、「現状では、全社のIT資産を確実に把握し