製造業、物流・流通を中心に、様々な産業分野での導入が進みつつあるRFID。ビジネスを、そして社会を支えるインフラとして注目を集めるRFIDの市場動向について、また、最新の技術と導入状況について、三菱電機株式会社IT宇宙ソリューション営業第一部 RFID機器課課長を務める會田一男氏に話を聞いた。 聞き手:深尾典男(nikkei BPnet プロデューサー) −−RFIDの基礎的な技術は20年以上前からあると聞いていますが、ここ数年で、企業の関心が急激に高まっています。理由はどこにあるとお考えですか。 會田氏:個人的な意見ですが、SuicaやICOCAといった決済機能付きの鉄道の乗車カードの普及によって、ICカードや非接触通信による認証技術に対する認知度が飛躍的に高まったのではないでしょうか。企業の中でも「さらに通信距離が延びれば、自分たちの業務にも使えるのでは」と、考えるところが増えていると