アクセンチュア IFRSチーム 経営コンサルティング本部 財務・経営管理 グループ シニア・マネジャー 小野寺 拓也 コンバージェンス(convergence:収束・収斂)とは,IFRSで新しい基準が作成された場合,その都度,重要な差異がないよう自国の会計基準を修正していくことを指します。IFRSへの対応方針としてコンバージェンスを選択した場合,対応が完了した会計基準についてはIFRSと同等と見なせます。 しかしその一方で,IFRSは新基準の設定や,既存の基準の改定を継続して進めています。このため,最新のIFRSとの差異は常に残る可能性が高いと言えます。 重要な差異を2011年6月末までに解消 日本では,2007年10月に示した東京合意の内容が当面のスケジュールとなっています。東京合意とは,日本の会計設定主体であるASBJ (Accounting Standards Board of Ja