ボナヴェントゥラ(Bonaventura, 1221年? - 1274年7月15日)は、13世紀イタリアの神学者、枢機卿、フランシスコ会総長。本名ジョヴァンニ・デ・フィデンツァ。トマス・アクィナスと同時代の人物で、当代の二大神学者と並び称された。フランシスコ会学派を代表する人物の一人で、当時の流行だったアリストテレス思想の受容には批判的であった。カトリック教会の聖人。 生涯[編集] ボナヴェントゥラはトスカーナのバニョレア(現在のバニョレージョ)で生まれ、長じて修道院に入ることをあらかじめ母親に定められていた。伝説ではアッシジのフランチェスコによる奇跡的な治癒を受け、彼にちなんでボナヴェントゥラという名前を名乗ることになったという。1243年にフランシスコ会の修道院に入り、パリでヘイルズのアレクサンデル、およびロケルスのヨハネに学び、その後を継ぐことになった。 若き神学者としてボナヴェント