生活保護「受給者バッシング」の正体---年間支払額3.3兆円、受給者210万人の「世界」を徹底検証 【第1回】 安田浩一(ジャーナリスト) 小高い丘を登り切ったところに、その墓はあった。墓誌はない。縦型の墓石には「佐野家之墓」とだけ刻まれている。 周囲を囲むように植えられたヒマワリの花が真夏の日差しを受けながら、夕張山地から吹く穏やかな風に乗って揺れていた。 この墓には、最近になって佐野湖末枝さん(死亡時42歳)と妹の恵さん(同40歳)の遺骨が納められた。 姉妹の父親は、この近くの町で炭鉱夫をしていた。だが長女の湖末枝さんが中学生の時に病死。その後、病弱だった母親も父親を追うように亡くなっている。 一家はようやく同じ場所で再会した。あまりに悲痛な再会ではあるけれど---。 軽く手を合わせてから、墓石を背にして町を見下ろす。寂しい町だなあと思う。メインストリートに人影はなく、草木が風でザワザ
当店は18時開店 深夜1時閉店の飲食店です。 珈琲一杯から歓迎いたします。 ※営業時間は変更する場合があります
「うちの会社は、残業代は出さないから」。北陸地方に本社があるアパレル系の中小企業。今春就職した男性(23)は営業所に配属されて間もなく、上司にそう告げられた。あっけらかんと言い放たれたその言葉に一瞬、耳を疑った。 事情はすぐにのみ込めた。会社の出勤簿は単にはんこをついて出勤の有無を記録するだけで、時間を書き込む欄はない。給料をもらえないのに2~3時間の残業はざらだし、仕事が深夜に及ぶこともしばしば。入社して半年で、すでに周りは何人かが辞めていった。 学生時代に所属したサークルで、グループで山登りなどを楽しんだ経験から「一体感のある職場で仕事をしたい」と今の会社を選んだ。ところが現実は、上司と相性が悪く、パワハラもあって関係はギスギスし、一体感どころか居場所さえない。別の上司にも「おまえの顔は公然わいせつ物や」と笑われたり、社内会議で「隣にいるだけでイライラする」と非難された。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く