こんにちは、ライターの小俣荘子です。 みなさんは、何か品物を見た時に、心を撃ち抜かれたような経験はありますか?胸がドキドキしたり、理屈を抜きにビビビっと来て見入ってしまう瞬間、見惚れてため息が出てしまうような出会い。実は私、先日経験いたしました。 ある夏の日、催事で展示されていた工芸品を何の気なしに見て回っていた時のこと。思わず足が止まり、釘付けになってその場をしばらく離れられなくなりました。そして食い入るようにずっと眺め、細部の美しさにもまた興奮したのです。 それは、静岡で江戸時代から続く繊細な竹細工、「駿河竹千筋細工 (するがだけせんすじざいく) 」という難しい技術で作られた虫籠でした。 これはぜひみなさんにもご紹介したい!と、現在唯一この虫籠を作ることができる職人さんをご紹介いただき、取材に行ってまいりました。 さて、まずは写真でその虫籠をご覧いただきましょう。こちらです! いかがで