98年、ギリシャ人船長が米ハワイ沖で海に投じたラブレター入りの瓶が、鹿児島県・奄美大島に流れ着いた。島に住む会社員、常田誠さん(38)らの協力で、手紙は12年ぶりに差出人のスタブロス・ドラカキスさん(73)へ届けられる。【足立旬子】 常田さんは昨年11月19日、島西側の国直(くになお)海岸でガラス瓶を見つけた。中には外国語で書かれた3通の手紙と、切手代とみられる米1ドル紙幣2枚が入っていた。2通は妻子あて、1通は拾った人への英語の依頼文だった。 妻への手紙は「君を深く愛し尊敬している。いつも君のことを考えている。たくさんのキスを君に」。2人の子どもには「伝えたいのは君たちを深く愛していること。少しでも家に早く帰れるよう祈っている」とギリシャ語で書かれていた。 依頼文には英語で「私の家に郵送してください。98年11月14日、ハワイ北方沖より アナスタシア号船長、S・D・ドラカキス」とあったが
<追跡> 和歌山県太地町のイルカ漁を批判的に取り上げた米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督)の上映中止問題で4日、東京と大阪の2館も中止を決め、東京都内での上映館はなくなった。2年前にドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止が相次いだ際は、街宣活動実施後に中止が決定されたが、今回は抗議活動の予告だけで中止の動きが広がり、表現の自由の萎縮(いしゅく)を懸念する声が上がっている。 「反日映画の上映は許せない。中止を求める」。今年3月、ザ・コーヴの配給会社「アンプラグド」(東京都目黒区)に、ある団体から電話が入った。この団体は、首相の靖国神社参拝を求める活動などをしている。電話は、米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した時期に重なる。 4月になると、社長の自宅前や事務所の周辺でマイクを使った抗議活動が早朝から行われるなど、抗議活動がエスカレート。同社は
兵庫県尼崎市に住む50歳代とみられる韓国人男性が、養子縁組したという554人分の子ども手当約8600万円(年間)の申請をするため、同市の窓口を訪れていたことが分かった。市から照会を受けた厚生労働省は「支給対象にならない」と判断し、市は受け付けなかった。インターネット上では大量の子ども手当を申請した例が書き込まれているが、いずれも架空とみられ、同省が数百人単位の一斉申請を確認したのは初めて。【鈴木直】 尼崎市こども家庭支援課の担当者によると、男性は22日昼前に窓口を訪れた。妻の母国・タイにある修道院と孤児院の子どもと養子縁組をしていると説明し、タイ政府が発行したという証明書を持参した。証明書は十数ページに及び、子どもの名前や出生地、生年月日などが1人につき1行ずつ書かれていた。担当者が「養子はどの子ですか」と聞くと「全員です」と答え、男女で計554人と説明したという。 男性には実子が1人いる
落語家になって修業時代の3年間、アルバイトでそば屋の出前持ちをしました。師匠が落語会でお世話になっていた大阪市福島区にある「やまがそば」。得意先にスポーツニッポン新聞社がありました。当時はまだ、単車のヘルメット着用が義務化されておらず、阪急ブレーブスの帽子をかぶって出前に行くと、「おお、珍しいなあ
ファミリーレストラン大手のサイゼリヤは10日、創業者の正垣(しょうがき)泰彦社長(63)が4月1日付で代表権のある会長に退き、後任に堀埜(ほりの)一成(いっせい)取締役(52)が昇格する人事を発表した。正垣氏は、為替のデリバティブ(金融派生商品)取引で153億円の損失を計上したことなどの責任を取り、経営の若返りを進める。73年設立の同社の社長交代は初めて。 同社では昨年10月、中国製冷凍ピザから有害物質メラミンが検出されたほか、11月にはデリバティブの巨額損失が発覚し、09年8月期の最終(当期)損益予想が58億円の赤字と、98年の上場以来初めて赤字転落する見通しになっていた。会見した正垣氏は「社内の責任体制が機能せず、いろいろな問題が起きた」と釈明。また、「景気が悪くなればなるほど、(低価格店を展開する同社は)必ず伸びる。10年以降は(外食業界で)寡占化が進み、しっかりと対応したい」と述べ
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アニメやゲームなどのキャラクターを車体に描いた「痛車(いたしゃ)」の展示会「痛コレ 2009冬」が25日、千葉県長柄町のショッピングモールで開かれ、約150台が集まった。「痛トラック」や、音響などの内装にこだわり2000万円をかけたという超・高級痛車も展示された。 「痛車」は、見ていて「痛く」なるような車と、イタリア車の「イタ車」をもじって名付けられた。イベントは、千葉県の痛車のグループ「Cスタイル」が主催した。 アニメ「らき☆すた」、音楽ソフトの「初音ミク」の二つの作品を取り込んだ痛車が多く、来場者を楽しませていた。アニメ「ARIA」の痛車を制作した埼玉県熊谷市の男性会社員(27)は、「半年前に始めました。キャラクターの灯里(あかり)とアリシアが好きで、はまりました」と話した。事務局は「痛車のイベントは定着しつつあり、全国各地で、月1回ぐらいのペースで開かれている」と話す。同展示会は今秋
県立図書館(松江市内中原町)は今月から、県内の大学や高校、市町村立図書館などとの間で、週に1回、本や雑誌などの相互貸借の搬送を始めた。これまでは各図書館が郵送費を相互負担していたが、県立図書館が費用を負担し定期的に宅配便を委託するようになる。石塚弘文司書専門員は「遠い地域の方にも県立図書館を利用してほしい」と話している。 県立図書館が費用負担するのは▽県内高校、特別支援学校、大学、高等専門学校の図書館、市町村立図書館と、県立図書館の間▽大学、高等専門学校の図書館と、市町村立図書館の間--の本や雑誌などの搬送。 また、県立図書館で借りた本を、市町村の中心的な図書館など約20館で返却できる制度も始める。借りる際に申し出て、配布された明細と専用の袋を使って返却する。問い合わせは県立図書館(0852・22・5729)または、最寄りの図書館へ。【御園生枝里】
日銀は10日、金融機関が資金を融通する短期金融市場に総額4.5兆円を供給した。1日の供給額としては過去最大。金融危機の深刻化に伴う金利上昇を抑制するため大量の資金供給に踏み切った。供給は18営業日連続で、総額38兆円に達した。日銀は9日も4兆円を供給した。
小坂製錬は18日、国土交通省に小坂鉄道(小坂線)の事業廃止届を提出し、09年4月1日で廃止されることが決まった。同鉄道は旅客と貨物の両方で利用されてきたが94年に旅客営業を中止し、今年3月には貨物輸送も休止。小坂町はすでに同鉄道の利活用に向けて検討を進めている。 小坂線は大館-小坂間を結ぶ全長22・3キロの単線。1908年に小坂鉱山専用鉄道として開設され、翌年に営業を開始した。 小坂製錬によると、同線は主に鉱石を溶かした際に発生する硫黄を硫酸にして回収し、1日2回運び出していた。今年3月に新炉が建設されて硫酸製造の必要がなくなり運行を休止。今後も貨物輸送の見込みがないため廃止を決めたという。 同社は大館-花岡間の花岡線も運行していたが鉱石輸送の減少で85年に廃止し、94年には小坂線の旅客も中止した。 小坂町は、開設100年を迎えた同鉄道を康楽館とともに町の近代化遺産の一つとしてとらえ、保存
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