美術書、写真集などの書籍販売で、その独特の選書が長年親しまれてきた表参道のアートショップ「NADiff(ナディッフ)」(渋谷区神宮前4、TEL 03-3403-8814)が今年5月いっぱいで閉店する。入居するビル「カソレール原宿」の解体に伴うもので、年内にも都内に新店をオープンする予定。 1997年3月にオープンした同店は、表参道の裏通りに面したビルの地下に店を構えながらも、独自の視点で仕入れる書籍や併設するギャラリー空間で行う前衛的な展示などが業界関係者や学生らの間で親しまれてきた。店内にはカフェもあり、ゆっくりと買い物できる空間も人気を集めた。 店の前身は、西武百貨店・池袋店の中にあった芸術書を中心に扱う書店「アール・ヴィヴァン」。当時池袋店のスタッフだった現ナディッフ代表の芦野公昭さんらが新拠点として新たに立ち上げたのが「ニューアートディフュージョン」の略称であるナディッフだった。