当たり前だった昇格の終わり 組織の指揮命令系統は、意思決定を円滑に行うための枠組みであり、それぞれの役職に与えられた権限には責任が伴います。 役職が上がると給料も上がるのは、役職に応じた責任が重くなるためであり、個々人の能力や過去の実績の対価ではありません。あくまでその役職に対する手当です。 会社の中での役職の上下や給料の多寡は、それ自体は個人の能力評価とは別の、組織運営の仕組みでしかありません。若い社員は意外にその辺りを良く理解しているのですが、中高年の世代では依然として昇進や昇給に一喜一憂する社員が多く存在します。 私の勤め先に限って言えば、昇格の判定が、従来型の年功序列制からアセスメント制へ移行する際に、社員に対して制度変更の趣旨を丁寧に説明していなかったこと、そして、判定基準が曖昧なことから社員の間に不公平感が広がっているのだと考えます。 昇格アセスメント制は、かれこれ10年近く前
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