31日のNHK紅白歌合戦を総括するためには、綾瀬はるかの危なっかしい司会、「あまちゃん」の157話、大島優子のAKB48引退宣言を語るだけでは足りない。ここでは、「演歌勢の後ろに常にアイドル勢がかり出されていたこと」のみから考えてみたい。 「増殖するアイドル枠」にサポートされる「残された演歌枠」演歌歌手にただただ歌ってもらうだけでは若い視聴者を他局に奪われてしまうのでアイドルを、という趣向は今に始まったことではない。しかし、「AKB48グループ」の巨大化、「ももいろクローバーZ」持ち前の賑やかさを創出する安定感は年々増し、そして今回は「アイドルではないけれど」との前置きで女性版EXILEこと「E-girls」も加わってきた。こうして、後ろで何かをしてもらうための分母が最大化したわけだが、最大化したことでもろに影響を受けた演歌勢が、そのアイドル達に手助けしてもらうという皮肉な形が生まれている