[東京 16日 ロイター] 週末16日の東京市場は、日本株の出遅れ感が一段と鮮明になってきた。円高懸念やJAL9205.Tの経営問題、銀行の自己資本問題などが複合して株価の足を引っ張っているとの見方が広がっている。 一方で、赤字国債の増発懸念がようやくマーケットにも見え始め、超長期ゾーンの金利が上がり始めた。世界的に国債金利が低下基調を示す中で、日本国債の相場がどうなるのか注目が集まる兆しも出てきた。 <短期筋のTOPIX売り、株価の上値抑える> 株式市場では、日経平均が小幅続伸となっている。円高一服や米国株高を好感して買いが先行したものの、1万0200円―1万0600円は過去に長期間もみあった水準であり、戻り売りなどが出て上値を圧迫している。「欧州勢の買いがみられるものの、短期筋によるTOPIX売りが継続して上値を抑えられている。国内企業の決算を見極めるまでは積極的に買いにくい」(東海東