「ライトノベル」という言葉を定着させた各種解説本やムック。ここ2年あまりで10点前後も刊行された。表紙もライトノベル的 「ライトノベル」という和製英語は、1990年代初め、SFやファンタジー小説ファンが集ったパソコン通信の電子会議室から生まれた。名付け親は、同会議室のシスオペ(管理人)を務めた神北恵太さん(45)。「70年代に創刊されたコバルト文庫やソノラマ文庫の少年少女向け小説について、ひとくくりにできる新しい名前が必要だと考えた」と振り返る。漫画のようにスピーディーな「コミックノベル」、あるいは「ニート(Neat)ノベル」などの案も考えたが、結局「軽やかな=ライト」に落ち着いた。「『オレの作品は軽くない』と言う作家もいましたが、ライトだから価値が低いという意図はなかった」と神北さん。 この言葉が本格的に注目されるようになったのは、2004年8月、日経BPムック『ライトノベル完全読本』が