イスラム国を自称するテロリスト集団が日本人2名を人質に、日本政府に2億ドルの身代金を要求する事件は、皆様はご承知の事と思います。期限の72時間まであと1日ほどですが、まだ事態の解決には至っていません。 世界の合意は「身代金を払わない」。でも本音は?さて、このような人質事件に対して、国際社会はどう対応する事を求めているのでしょうか? 国際的には「身代金は払わない」原則が既に存在しています。2013年6月に北アイルランドで開かれた主要8か国首脳会議(G8サミット)の中で、「我々は、テロリストに対する身代金の支払を全面的に拒否し,世界中の国及び企業に対し,我々の後に続き,テロリストにとり格好の他の収入源と同様に身代金を根絶させるよう求める」との共同声明が出ています。世界の主要国では、テロリストに対する身代金は拒否すべし、というコンセンサスが確立しているのです(リンク:外務省によるG8声明仮訳)。