宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、開発が遅れている新型の主力ロケット「H3」1号機の打ち上げを、2022年度内に実施予定と発表した。不具合が見つかったメインエンジン「LE9」の改良めどがついたと説明した。11月にも鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで実際にロケット本体に取り付けた燃焼試験(CFT)をする。 1号機は当初、20年度の発射を予定していた。しかし、LE9で燃焼室内壁の亀裂や、燃料をエンジンに送るタービンの不具合が見つかり、同年9月と今年1月に打ち上げ延期を明らかにしていた。 JAXAによると、タービンの設計変更や各部位の加工などの対策を取り、エンジンを改良。今年7~8月に実施した燃焼試験で、不具合の改善が確認できたという。 具体的な打ち上げ時期は、11月上旬~中旬に同センター射場で行うCFTの終了後に決める。 H3は使い捨て型の液体燃料ロケットで、運用中のH2Aの後継機と
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