1. はじめに 近年、衛星データ×機械学習を用いたアプリケーションが数多く出てきました。例えば、石油タンクの浮き屋根を解析して石油貯蔵量を推定したり、駐車場の駐車率を解析して商業施設の需要を推定したり、海上の船舶を解析して海洋状況を推定したりするアプリケーションが出てきています。これらは共通して、地球を俯瞰できる衛星データの強みを活かしており、おおよそ人手では解析に時間のかかる広大な土地を解析対象として設定しています。 特に海洋は、その面積が広大(地球上の大陸:海洋の面積の割合は3:7)であることに加え、地上と比較してノイズが少ないため解析対象としては、機械学習との相性が大変によいです。 今回はこの海洋を舞台に、世界ではどのような衛星データ解析技術が登場してきていて、今後どのようなアプリケーションに発展していくのかを解説していきたいと思います。 1-1. 海洋上での解析対象は船舶 海洋上で
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