こんにちは、外科医の後藤です。 以前お伝えした「宇宙食」の話題ですが、最新の研究報告や話題を踏まえアップデートしてお送りします。 宇宙での食事には、生命および健康維持のためだけではなく、味や香りによる閉鎖環境でのストレス軽減や、気分をリフレッシュしパフォーマンスの維持・向上といった非常に重要な役割があります。 この宇宙での食事がどのように発展してきたか、さらに未来の宇宙食を目指してどのような研究開発が進められているのかをお話します。 宇宙食は米国とソ連で有人宇宙飛行が始まった1960年代から工夫され、進化を続けてきました。 有人宇宙飛行開始当初の宇宙食は、一口サイズの固形食や、歯磨きチューブのような容器に入ったクリーム状の、栄養素は含まれるものの味気ないものであったそうです。 それから技術の進歩により、現在では非常に多彩なメニューが考案されるようになりました。 例えば、レトルト食品やフリー
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