ウロコフネタマガイ(学名:Chrysomallon squamiferum)は2001年にインド洋から発見された巻貝である。体表に硫化鉄でできた鱗を持っており、鉄の鱗を持つ生物の発見として注目された。その鱗の様から俗に、「鱗を持つ足」の意でスケーリーフット(英: scaly-foot)とも呼ばれる。後生動物の中で唯一、骨格の構成成分として硫化鉄を用いる生物である。長らく国際動物命名規約に則った命名がなされておらず、2015年にChen et al. によって遂に新属新種Chrysomallon squamiferumとして記載された[2]。2019年、熱水鉱床の海底資源開発に伴う環境影響の懸念により、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて絶滅危惧種(Endangered)に指定された[3]。深海の化学合成生態系では初の人類による環境影響を鑑みた認定である[4]。 採集地のロドリ