先週の日韓首脳会談をめぐって韓国国内で批判が出ている中、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は21日の閣議でおよそ20分間にわたり日本について言及し、関係改善を着実に進める意向を改めて強調しました。 今月16日の日韓首脳会談で両政府は、首脳間の相互訪問「シャトル外交」の再開を確認したほか、安全保障や経済をはじめ幅広い分野で政府間の意思疎通を加速させることなどで一致しました。 しかし韓国国内では野党を中心に厳しく非難する声が出ています。 韓国のユン・ソンニョル大統領は21日の閣議の冒頭で日本について言及し、野党の非難を念頭に「韓国社会には排他的民族主義と反日を叫んで政治的利益を得ようとする勢力が存在する」と述べました。 そのうえで「いま日本との過去を乗り越えなければならない。関係正常化と発展の妨げとなるものを韓国が先に取り除けば日本も応じてくるだろう」と述べて、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題