塩化ナトリウム(食塩)から塩味(えんみ)だけを取り除いた「ソルトレスソルト(無塩塩)」を精製する技術を、千葉電波大学理学部の研究チームが開発した。高血圧の原因となる塩分の過剰摂取を抑えるなど様々な用途が期待できそうだ。 「しょっぱい」を感じさせる塩味は、5種類ある味覚の1つ。塩化ナトリウムのナトリウムイオンが味細胞を刺激することによって起こるとされる。 佐連波花千葉電波大教授の研究チームでは、特殊な溶液に溶かした食塩を遠心分離機にかけることで、塩味だけを分離。上澄み液から得た結晶を研究員が舐めてみたところ、塩味のない無塩塩が、また沈殿からできた結晶を舐めた研究員は、のどに強烈な渇きと焼けるような痛みを訴え、まもなく同大付属病院に搬送された。現在集中治療室で治療を受けているという。 利用法としては、食塩と置き換えることで、塩を振った気持ちを維持したまま塩分摂取が防げるほか、コーヒーなど塩を入