「情報爆発をポジティブに受け止め、日本の強みを生かした技術を開発していこう」。東京大学の喜連川優教授はこう呼びかける。創立50周年を迎える情報処理学会の副会長を務める同氏は、「IT産業界の人々も交えて、コンピュータの価値をアピールする活動をしていきたい」と語る。(聞き手は谷島 宣之、吉田 洋平=日経コンピュータ、写真は菅野 勝男) 「情報爆発」の研究とは一体何をするのか。 情報を扱う技術として、紙や印刷が生まれ、インターネットができ、World Wide Webが作られてきました。Webが登場したあたりから、流通する情報の量がぐーっと増えています。本当に物すごい増え方ですから、これを情報爆発と呼んでいます。 爆発というと、悪くとる方もおられますが、我々は「情報爆発をポジティブに捉えよう」という考え方で研究を進めています。2004年、文部科学省に「情報爆発」というプロジェクトを申請し、200
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