『炎のメモワール』 小野英子・著/汐文社1982年 著者は母が亡くなられてから、その遺品に原爆を書残したものを発見。それを下地に一冊の本を書かれた。著者の母は日系二世……。 英文の手記と遺品。下「」引用。 「箱には、母の字で「思い出の手紙」と書かれた大判の茶色の封筒があり、広島の原爆で亡くなった父と姉の手紙が入っていた。姉の学籍の写しやノートもあった。-略- さらに箱の底には、薄い洋紙にタイプで打ち込んだ母の英文の手記があった。“THE ATOMIC BOMB IN HIROSHIMA”とタイトルがつけられてある。ざっと目を通して、私は激しい衝撃を受けた。やっぱりそうだったのか……というつぶやきが、心の底に聞こえた。」 書き出しはこうだったという。下「」引用。 「《第二回の広島原爆記念日が近づいてきた。人びとはすでに原爆について忘れ去ったかに見える。最も大きな被害を受けた私でさえ、ほかの人
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