2020年8月、ネットからの卒業を表明し、ボカロPとしての活動を終えた蜂屋ななし。今年2月、栗山夕璃名義でシンガーソングライターとしての道を歩き出した彼が、蜂屋ななし名義での最後の作品となるフルアルバム『Anaphylaxie Bee』をリリースした。 この作品には、新たにミックス/マスタリングした蜂屋ななし名義での過去の楽曲群に加えて、未発表のまま眠っていた音源を改めて仕上げたトラックや、このアルバムのために書き下ろした新曲なども収録。ディスク2には宮下遊、luz、メガテラ・ゼロ、島爺といった歌い手も参加し、絶望の中で音楽をはじめたひとりの青年が様々な人と出会い、徐々に変化していく期間だったという自身のこれまでの活動をすべて詰め込んだものとなっている。 今だからこそ言える蜂屋ななしへの思いや、アルバムの制作秘話を本人に聞いた。(杉山仁) 「許さない」という負の感情から生まれた音楽 ーー今