今、中国で強烈な“ネット浄化運動”(浄網)が展開されています。「ネットの主導権を共産党が掌握する」という習近平の大号令にのっかった動きですが、その煽りで男性同士の同性愛を描いた耽美小説がネットから軒並み削除されるなど、その影響は政治以外の分野にも広がっています。 ■本気の「ネット浄化」 南方週末によると、取り締まりキャンペーンは2013年にスタート。今年が第2回目で4月から11月がキャンペーン期間に指定されています。輸入出版物取り締まりの「清源」、ネット文学やネットゲーム、動画配信サイトを取り締まる「浄網」、ニセメディアやニセ記者を取り締まる「秋風」、チベットや新疆など辺境少数民族地域での違法出版物取り締まりの「固辺」の4つのプロジェクトから成り立っています。このうち「固辺」だけは今年から導入されたもの。 日本語でも「中国当局、BL小説執筆で女性20名を逮捕 “同性愛差別”と中国ネット上