年間1000万ウォン(約75万円)時代に突入したといわれる韓国の大学授業料。最近、大学生たちが「授業料半額化」を訴え、デモをする姿がたびたび報道されている。この問題に対する韓国メディアの反応は、おおむね半額化実現に好意的なようだ。私も街でデモをしている大学生を見れば、応援したくなるに違いない。 しかし、日本で同じ事態が起きても、多くの賛成は得られないだろうと言ったら、韓国の人たちは驚くだろうか。日本人は冷たいといいながら。そこで、日本と韓国では、どうのような違いがあるのか考えてみた。 税金を投入して授業料を半額にしようとすれば、日本では反対意見が多くなるだろう。なぜなら、大学進学率が半分ほどの日本では、大学に通うことはまだ個人の選択だと見なされるからだ。 大学進学者に限った経済支援をしようとすれば、当然「税金は平等に使うべきだ」や「受益者負担の原則に従って学生が授業料を負担するべきだ」とい