NTTとNTTエレクトロニクスは,人の体の表面などを伝送路とする人体通信技術「レッドタクトン(RedTacton)」を実用化したと発表した(RedTactonについての関連記事)。この技術を用いた入退室管理用の認証システム「Firmo(フィルモ)」を開発,その評価用キットのサンプル出荷を2008年4月23日に開始した。サンプル価格は,組み込み用受信機1個とカード型送信機5個,および受信機用タッチ・プレートのセットで80万円である。 今回のNTTの人体通信技術は容量結合方式を利用している。これは,人体に電流を流すのではなく,人体表面の電位の変化を利用して情報を伝送する方式である。体だけでなく服やゴム底の靴といった絶縁体があっても伝送できるのが特徴だ。 Firmoは,7mm厚のカード型ID送信機と,センサ電極を備えた受信機からなるシステム。送信機は,カード内に記録したID番号を約230kビット
米モジックスは2008年4月17日、16日に始まった無線ICタグ専門イベント「RFID Journal LIVE! 2008」において、通常のUHF帯ICタグを180m先からでも読み取れるというシステム「Mojix STAR」をデモしてみせた。電池を持たないUHF帯パッシブ・タグは通常3~5mの通信距離しかない。モジックスは特殊な送信機と受信機を組み合わせることで通信距離を長くした。 ICタグがリーダーから離れていって通信できなくなるのは、リーダーから受ける電波が弱くなって、ICタグが動作するだけの起電力が得られなくなるからである。リーダーの最大電波出力は、各国の電波法で決められており、最大出力をもってしても、国によって変わるが数mから10mくらい離れるとICタグは起動しなくなる、つまり通信できなくなる。 それでもMojix STARが180mもの通信距離があるかというと、通常のリーダーの
オランダNXP Semiconductors社は,非接触ICカード用のIC「MIFARE Plus」を発表した(発表資料)。128ビットの秘密鍵によるAES(Advanced Encryption Standard)暗号を含む複数のセキュリティ機能を備えている。 既存の「MIFARE Classic」に対して上位互換性がある。このためサービス提供者は,システムをMIFARE Plus向けにアップグレードすれば,既存のMIFAREカードからMIFARE Plusに切り替えられるとする。 NXP社は今後,ドイツのBSI(連邦情報安全オフィス)に,MIFARE Plusへの「Common Criteria(CC)」のEAL4+(強化された保証レベル4)認定を求めていくとしている。Common Criteriaはコンピュータ・セキュリティ評価の国際基準で,EAL4は非軍事向けの最高水準とされる。
IC CARD WORLD 2007が開幕した6日、FeliCaワークショップのパネルディスカッションで、フェリカネットワークスの丸子秀策氏が話したのが、海外でも使えるおサイフケータイ「インターナショナルおサイフケータイ」だ。 日本で非接触ICといえばFeliCaが主流だが、海外では蘭Philipsが開発する「Mifare(マイフェア)」を採用している例が多い。このため、日本のモバイルFeliCa(=おサイフケータイ)は、海外への展開が難しい、という事情があった。 フェリカネットワークスは主に携帯電話向けFeliCaのライセンス事業と、FeliCaサービスを行う事業者向けのプラットフォーム事業を行っており、携帯向けFeliCaチップの製造はソニーが行っている。 日本でも海外でも非接触ICを利用できる“インターナショナルおサイフケータイ”をどのように実現するのか? 具体的な取り組みの内容をソ
News 2003年9月2日 08:56 PM 更新 “金のアンテナ”内蔵がもたらす大きな未来――日立「新ミューチップ」 日立製作所が、同社の非接触型ICチップ「ミューチップ」のアンテナ内蔵型を開発。従来のRFIDチップで必要だった外付けアンテナをなくし、1個5円以下のチップも可能にしたブレークスルー技術は、ひらめきから生まれた“金のアンテナ”だ。 日立製作所は9月2日、同社の非接触型ICチップとアンテナとを一体形成した「アンテナ内蔵型ミューチップ」を開発したと発表した。従来必要だったID番号を読み取るための外部アンテナを0.4ミリ角のICチップ上に搭載。粉末上のチップのみで、ID番号を読み取り機に送信することができる。「2.45GHz帯を使った非接触型ICチップでのアンテナ内蔵は世界初」(同社) 非接触型ICチップとアンテナを一体形成した「アンテナ内蔵型ミューチップ」 同社が2001年6
2月1日から14日まで、大阪の阪急三番街で地下街でGPSを利用する実証実験が行われた(参照記事)。詳細は別記事「大阪で実験中!“屋内で携帯GPSナビ”体験記」でも書いた通りで、ここではGPSナビゲーション以外にも携帯電話やICカードを用いた情報提供サービスの実験が行われていた。 今日の時事日想は特別編として、前回に引き続き、大阪の阪急三番街で行われた実験の模様をレポートする。 PiTaPa/ICOCAを利用した情報提供サービス 関西で広く普及している交通系ICカードといえば、スルッとKANSAIの「PiTaPa」とJR西日本の「ICOCA」である。「ICカードを利用した情報提供システム」とは、この2枚の交通系ICカードを用いて街情報の提供をするものだ。 このシステムでは、PiTaPa/ICOCAの読み取り機を内蔵した情報キオスク端末を使い、タッチパネルで阪急三番街の店舗を調べられる。さらに
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
NHKは、電子タグを活用したデジタルテレビ用リモコン(電子タグリモコン)を試作し、10月22日から京都市で開催される「国際ユニヴァーサルデザイン会議2006」のソニーブースにて展示すると発表した。 電子タグは、情報を記憶するICとアンテナを内蔵したカードで、電子タグリーダを使用し、非接触で情報を送受信可能。一部の交通機関で、定期券として応用している。 電子タグリモコンとは、リモコンの操作手順を記憶させた電子タグ内蔵カードを、電子タグリーダを内蔵した人形などにかざしてデジタルテレビを操作できる、デジタルテレビ用のリモコン。 一般的なデジタルテレビのリモコンは、データ放送などのコンテンツを視聴するため、テレビ画面を見ながら上下左右ボタンや決定ボタンを複数回操作する必要があるが、電子タグリモコンは、たとえば「最新ニュース」や「プロ野球」などのコンテンツ情報を含むカードを人形にかざすだけで、さまざ
国土交通省は米国土安全保障省(DHS)と共同で、船荷のコンテナを追跡するシステム「Marine Asset Tag Tracking System(MATTS)」の実証実験を、早ければ2008年4月に開始する。コンテナに専用のアクティブ型無線ICタグを取り付け、輸送過程をトレースする。日本の荷主の倉庫でICタグを取り付けた後、港を経由して米国の届け先に到着するまでの位置情報などをほぼリアルタイムに荷主が把握できるのが特長だ。MATTSの実証実験は昨年に続き2回目で、日本国内の陸路輸送時の追跡や、コンテナの不正開封を監視する専用タグの利用実験を追加する。 今回の実験では、米iCONTROLが開発した専用ICタグ「iTAG」と、「mLOCK」を使用する。iTAGとmLOCKそれぞれ100個程度利用する予定だ。どちらのICタグも、GPS(全地球測位システム)の測位機能、モーション・センサー、ログ
日立製作所は12月12~14日に開催されたTRONSHOWにおいて、広帯域を使う近距離無線通信技術「UWB」を使った位置検知システム「日立AirSense UWBエントリーモデル」をお披露目した。同システムは、誤差が30cm程度の精度を持ち、無線LANタグやアクティブ型無線ICタグを使う誤差が1~3m程度の従来製品と比べて、物の位置を正確に把握できるのが特徴である。2008年1月に出荷を開始する。 今回の製品は、「数十cmの精度を求めるアプリケーションをターゲットにする」(日立製作所ワイヤレスインフォベンチャーカンパニーの木下泰三カンパニー長&CEO)。例えば倉庫のパレット置き場。約1m四方のパレットをぎっちり並べた場合、従来の1~3mの精度しかない無線LANでは正確な位置を特定できなかった。店舗内の顧客の導線を調べたいような場合にも精度を高められる。従来製品では、顧客が商品棚の前にいるの
●FeliCaと異なる用途・市場の開拓のため価格を10分の1に ●海外の格安ICカードとは比較にならない耐久性や品質を実現 ●最適な素材の組み合わせを求めて100種類近いカードを試作 非接触型ICカード「FeliCa」の勢いが止まらない。今春にはついに累積出荷数が2億個を突破。大日本印刷は、そのカード生産量でおよそ半数を占める、非接触カードのトップメーカーである。 その業界リーダーが、思い切った“格安の非接触カード”の量産をこのほど始めた。10万枚受注時の単価が50円と、実にFeliCaの10分の1だ。ただしその狙いは既存事業の「価格破壊」ではない。「FeliCaが入り込めていない新市場の開拓にある」と、開発を担当したICカードビジネス開発部第2グループの逢坂宏リーダーは語る。 FeliCaは高度な暗号機能や4kバイト以上の記録容量を備えるのに対し、「格安カード」はより簡素な暗号方式で記録
総務省は,950MHz帯で無線通信規格のZigBeeを利用可能にするなどの報告案について,11月1日から意見募集を開始した(発表資料)。この報告案は,情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会が「950MHz帯アクティブ系小電力無線システムの導入及び950MHz帯パッシブタグシステムの高度化」について取りまとめたものである(関連記事)。 今回の報告案は,従来パッシブ型の無線タグだけが利用可能だった950MHz帯で,大きく3点の基準変更を規定している。(1)任意の変調方式のアクティブ型無線通信技術を一定の出力基準の下に利用可能にする,(2)パッシブ型でしかも高出力型の無線タグの従来基準に加えて,特定の2チャネルを利用する場合は従来必須だったキャリヤ・センスを不要にする,(3)パッシブ型で低出力型の無線タグについて,従来200kHzだけだったチャネルの周波数幅を400kHz,
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