「桐(きり)の花が咲いたら籾(もみ)を振り、栗の花が咲いたら稲を植える」―。以前狭山丘陵の一角で有機栽培の米作りをしていたとき、農家に語り継がれてきたという印象的な言葉に出合った。 現代では、若者たちが帰省する5月の大型連休時に田植えをすることが多いが、元来は年により異なる気象条件に合わせ、花に適期を教えてもらっていたというのだ。先人たちの知恵に感嘆し、その風情にうなった。新緑の里山を彩る薄紫色の桐の花を見て、苗床に種籾をまく。そして、栗の花が独特な香りを漂わせ始めたら田植えをする。数字に頼りがちな現代人は、自然が教えてくれる情報に気付かないばかりか、四季の移ろいを愛(め)でる情緒もどこかに置き忘れてしまったのだろうか。 いうまでもなく、米は日本人にとって特別な食物だ。神話に遡(さかのぼ)れば、天照大神による三大神勅の一つ「斎庭の稲穂の神勅」にも「高天原でつくる神聖な稲穂を子孫に授けよう」
大阪府バレーボール協会は6月28日、同協会の元会計担当理事が資金2579万円を着服し全額を“投げ銭”していたと明らかにした。着服された金はすべて回収済みとしている。 元会計担当理事は2014年7月から20年6月にかけて2579万円を着服。52回にわたり協会の口座から引き出していた。親団体である日本バレーボール協会によると、2579万円は全て「インターネット上のチャットで使った」という。 日本バレーボール協会の川合俊一会長は28日の会見で、元会計担当理事を告訴する方針を示した。 2579万円の具体的な用途については調査中としているが、日本テレビやスポーツ報知などはYouTubeの投げ銭サービス「スーパーチャット」に使ったと報じている。 スーパーチャットは、視聴者が動画配信者に数百円から数万円を投げ銭できる機能。スーパーチャットを“投げる”と自身のコメントが目立つように表示され、配信者からリア
新卒向け就職情報サイト「就活の教科書」が公開した「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧」などと題した記事に対し、2022年6月下旬から「職業差別を助長する」といった批判がツイッター上で相次いでいる。 運営会社は指摘を受け、28日までに記事を削除した。 「底辺の仕事ランキング」の内容 記事は2021年5月までに公開された。編集部員と就活生の対話形式で、「世間一般的に呼ばれている底辺職業ランキングについて解説していきます」「底辺職の特徴やデメリット、底辺職を回避する方法について紹介していきます」と進む。 記事の冒頭では「何を底辺職だと思うのかは人それぞれ」だとし、「一般的に底辺職と呼ばれている仕事は、社会を下から支えている仕事です。そのような方がいるからこそ、今の自分があるのだということには気づきましょう」と書かれている。 12種類の職業を平均年収とともに紹介しており、各職業が底辺職扱いさ
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