工事に向けて 元禄(げんろく)16年(1703)10月に付け替えが決定されると、早くも翌年の2月27日に工事が着手されました。石川との合流点付近、現在の柏原市役所あたりから西へ、延長約14km、幅約180mの新しい川を作る工事です。 工事を始める前に、どれくらいのお金や人が必要かを見積り、堤防をつくるために必要な土の量と、川を掘り下げなければならない土の量がだいたい同じになるように計算し、正確に測量を行いました。海までの高低差約20m、自然では絶対流れない方向に川をつくらねばならず、容易にできるものではありません。工事に無駄のないよう、用意周到に準備されました。 新川筋水盛之覚(しんかわすじみずもりのおぼえ) (市指定文化財・中家文書) 付け替え予定地の高さを測量した結果が記されています。 新川計画川筋比較図(しんかわけいかくかわすじひかくず) (市指定文化財・中家文書) 新大和川の計画ル