【備考】 ●ステロイド薬はとても効き目のよい薬です。膠原病など免疫系の病気では、妊娠中でも治療を優先して服用しなければならないことがあります。ステロイド薬の催奇形性についてはよく分かっていませんが、大量でなければ妊娠中でも比較的安全です。大きな奇形はまずなく、仮に小さな奇形が増えるとしても、その発生率は高くありません。過去の使用実績からみて、おそらく自然な奇形発生率と大差はないのでしょう。オーストラリア基準では、安全度の高い"A"と評価しています。一般的な量を妊娠に気づかずに服用していたとしても、まず心配することはありません。 ●一方で、最近、ステロイド薬の妊娠初期の内服により口唇・口蓋裂の発現率が高まるという研究結果もでています。ステロイド薬にかぎりませんが、妊娠中においては治療上の有益性と胎児へのリスクを十分に評価したうえで使用されることが望まれます。 ●ステロイドの外用薬、たとえば軟