派遣労働の規制強化を求め、業界団体の署名活動に対抗するデモで気勢を上げる女性たち=5日午後、東京都千代田区、川村直子撮影 派遣労働の規制をめぐり、業界団体と労働団体が、署名合戦を繰り広げている。 「規制強化は雇用機会を減らし、労働者にも不利益になる」。日本人材派遣協会の坂本仁司会長は5日の記者会見で、こう主張した。 協会が規制強化に反対する署名を集め始めたのは、仕事があるときだけ雇用契約を結ぶ登録型派遣の原則禁止などに踏み込んだ労働者派遣法改正の野党案がまとまった6月下旬。メールなどで派遣社員や派遣先に働きかけ、7月末までに約54万人分を集めた。 坂本会長は「派遣社員として働いている人からも賛同をいただいた」と強調。会見には、協会の呼びかけを受けた派遣社員4人も同席し、「契約更新がなされるのか不安もあるが、働き方を狭めてしまうことには賛成できない」などと述べた。 一方、働く女性の